1038点出品 最高金賞は55点
「世代」「業態」「国」の境界を超えて日本酒を広げることを目指す当アワードは、
14年目の今回、260社から1038点のエントリーを頂戴することができました。
審査をおこない、最高金賞55点、金賞267点を選出いたしました。
最高金賞の表彰式は4月10日(水)に秋葉原UDXギャラリー(東京都千代田区)で行いました。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2024」の最高金賞表彰式は4月10日(水)に秋葉原UDXギャラリー(東京都千代田区)で開催いたしました。
表彰式のプレゼンターには、クレージーケンバンドのリーダー・ボーカルの横山剣さんにお願いして、当日来場した35社の蔵元にトロフィーを授与いたしました。
また2023年ミスSAKEファイナリストの高橋凛さんにサポートしてもらいました。
表彰式後には、金賞受賞酒蔵48社が参加して試飲商談会を行いました。
試飲商談会には今回入賞した48社がブースを並べて、来場されたお客様に受賞酒の特徴などを説明して理解を深めてまいりました。
米国・欧州がけん引役となった日本食・寿司のブームは今や世界中に広がっており、各国の都市部では様々な形の日本食が楽しめるようになりました。
その中で、各国の文化・食のスタイルと日本酒が出合い、新たな発見も成されました。
日本国内では考えられなかった食材や料理との意外な好相性もそうですが、一番の発見は「香り」と「見る楽しさ」です。
海外では一般的な、ワイングラスで飲むスタイルに出会い、日本酒は香りの楽しさと見た目の美しさを手に入れたのです。
ワイングラスはその形状から、日本の伝統的な酒器ではつかみきれなかった繊細な香りまでも感じさせてくれます。また、底面まで見えるグラス形状により、微妙な色付きや粘性をも感じられるようになったのです。同じ日本酒を猪口からワイングラスに移しただけでも、誰もが違いを感じられるほど味わいが変わります。日本酒の持つ香りがこんなにも品があり、良いものだったことを初めて知った日本人も多く、今後の広がりが期待されます。 ワイングラスは日本酒の秘めたる魅力を引き出してくれる、最良のパートナーだったのです。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」は、単に品質の良し悪しを競うことを目的に開催するものではありません。日本酒の需要を掘り起こし、日本酒の文化継承・発展を祈念して行う取組みとして、ワイングラスの力を認識し、新たに見出された日本酒の魅力を広く伝えていこうという趣旨に賛同した専門家達により、ブラインドで評価したコンテストです。日本酒の広がりの為に超えて行かなければならない3つのボーダー、すなわち若年層への啓蒙が必要だという「年齢の壁」、和食以外にも日本酒の相性は良いことを広めなければならないという「業態の壁」、そして文字通り世界へ羽ばたかせるために越えなければならない「国境」という壁を、軽やかに超えていく新しい提案になると信じての試みです。
2011年から開始した当アワードは、日本全国から約200蔵から300点以上の応募があり、現在最大規模のコンテストとなりました。
日本の食文化の核であり、ふるさとそのもの日本酒がより広がり、継承されていく為にも、当アワードの取り組みが理解され、ワイングラスで楽しむスタイルが広がっていくことを願っております。