「世代」「業態」「国」の境界を超えて日本酒を広げることを目指す当アワードは、
2年目の今回、おかげさまで196の蔵元から325点のエントリーを頂戴することができました。
2月16日に厳正な審査をおこない、最高金賞22点、金賞86点を選考しましたのでご報告いたします。
表彰式&入賞酒お披露目商談会は、4月9日(月)にアカデミーヒルズ49階タワーホール(港区六本木)で開催します。
入賞されたご出品者様には、あらためて詳細をご案内いたします。参加をご予定ください。
『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2012』の表彰式と受賞酒のお披露目会が、4月9日に六本木のアカデミーヒルズで開催された。
全国各地から約60社の受賞蔵元が駆け付け、来場した300人近い販売店・料飲店に受賞酒をお披露目、商品を熱心に説明した。
この春いちばんの好天に恵まれたこの日、会場は350人もの参加者で埋まった。冒頭、実行委員会の津久浦慶明氏(コンタツ株式会社)は「日本酒を若者に、和食以外の料飲店に、そして海外に広めるための運動として推進しているこのアワードは、昨年、さまざまな販売ルートで注力いただき、受賞した商品はたいへんよい数字を残した。今年もこうした流れを加速して行きたい」と挨拶。
続く来賓祝辞では日本酒造組合中央会の佐浦弘一氏(株式会社佐浦)が、ワイングラスで日本酒を飲むスタイルが需要開発に貢献すると考え、同組合が進めるプロモーション『日本酒クールスタイル』にワイングラスでの飲用を盛り込んだと、このアワードの活動の広がりを評価した。
審査員を代表して日本酒造組合理事の濱田由紀雄氏は、ワイングラスと相性の良い味わいに言及し、そうした方向性の商品開発を示唆した。
このあと受賞蔵元の表彰に移り、最高金賞を受賞した22の商品に記念の盾が授与された。プレゼンターは日本酒に詳しい俳優の辰巳拓郎氏。蔵元たちは楯を手に辰巳氏を囲んで記念撮影、会は和やかに進んだ。
第2部では審査員もつとめたドミニク・コルビ氏(フレンチシェフ)、宇留賀めぐみ氏(料理研究家)、友田晶子氏(トータル料飲コンサルタント・ソムリエ・きき酒師)によるトークショー『日本酒はワイングラスで和食を超える』がおこなわれた。友田氏は「日本酒は他の酒と戦うのではなくて共存すればいい。日本酒の適性が発揮されるポジションがさまざまなところにある」と指摘。コルビ氏は、日本酒と日本の食材の相性の良さや料理酒としての魅力に触れ、さらに果実香の高いものとデザートとの組み合わせに注目したいと述べた。宇留賀氏は主宰する料理教室の受講者に日本酒を体験させると、みな「えっ?」と驚くというエピソードを紹介。入口づくりの重要性を感じさせた。
表彰式から終了まで3時間に及ぶイベントは、歓声が途切れることなく、ワイングラスで日本酒を飲むスタイルの明るい未来を暗示する催しとなった。
6月15日(金)に開催された日本酒フェア(於:池袋サンシャインシティ)で、今年も試飲セミナー「どうしてワイングラスで日本酒?」を実施した(有料 お一人様1000円)。
セミナーは約30分で、この日8回おこなったセミナーはすべて満席、受講者数は計104人にのぼった。ワイングラスで日本酒を飲むと香味がわかりやすいと好評だった。
受講者の感想は以下のとおり。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
「ワイングラスとお猪口で(同じお酒が)ここまで叔父が変わるとは思いませんでした。日頃からワイングラスで飲もうと思いました」40代・女性
「スパークリングSAKEにはワイングラスがピッタリだと思いました。樽酒にもいいですね」40代・女性
「吟醸酒、純米酒、樽酒の順番に飲み比べましたが、どれもワイングラスの方がおいしく、一層楽しめました」20代・女性
「香りがあるタイプの日本酒にはワイングラスがいいと思いました。若い人たちに日本酒に親しんでもらう入口としてもいい試みと思います」50代・男性
「ワイングラスで日本酒はおしゃれでいいですね」20代・女性
「樽酒はワインの樽香を楽しむのと近いように思います。これから日本酒の辰の使い方も変わってくるかもしれないと思いました」30代・男性
「ふだんからワインのテイスティンググラスで冷酒を飲んでいます。ワイングラスと日本酒の最小の良さを、わかってくれる人がようやく出てきたという思いです」50代・男性
「ふだん日本酒は飲まなかったのですが、ワイングラスでの飲むスタイルで自宅で飲む機会が増えると感じました。自分でつくった料理でもてなす時に使いたいです」20代・女性
東日本段震災の被災地を支援するために、和食、フレンチ、イタリアン、アフリカなどさまざまなタイプの飲食店で、「東北の食」と日本酒を楽しむイベントを開催します。もちろんお酒はワイングラスでご提供します。
今回は大人の渋谷として注目の奥渋谷エリア(東急本店裏界隈)にある11店の料飲店にご賛同いただきました。
当日はそれぞれの店が、趣向を凝らした東北の食材を使ったおつまみプレート「東北セット」(1000円:東北の酒蔵の酒 ワイングラス1杯付き)を用意します。お好きなお店に足を運んでいただき、東北の食材を使った各国の料理と、日本酒とのマリアージュをご体験ください。
お楽しみいただくお酒は下記の7蔵のもの。蔵のスタッフは料飲店を巡りながら、お客様にサービスします。
トレンド発信地である渋谷の飲食店11店舗にて、震災に見舞われた東北の食を支援する為に創られた一般社団法人「東の食の会」と、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」のコラボレーション企画として、9月8日(土)、東北の食とワイングラスで飲む日本酒を楽しめる「東北セット」を各店舗で楽しんで頂く、回遊型の一夜限りのイベントを開催いたしました。当日は、全体で述べ600強セットが提供され、特に20代、30代の若年層を中心に楽しんで頂き、各店舗とも盛況のうちに終了いたしました。
今回は、日本酒のイベントを、比較的日本酒が親しまれていない若年層をターゲットとした街で、普段日本酒がオンメニューされていない店舗でも行うという新しい試みでしたが、新たな需要喚起、若年層への訴求において手ごたえを感じることができました。また多くの方々に「ワイングラス×日本酒」のスタイルを注目して頂くことができましたので、今後、渋谷地区や他地区においても継続的かつ効果的に展開できるよう、内容のブラッシュアップを図って参ります。
このような活動が日本酒需要の新たな創造と拡大のサポートとなることを信じ、ワイングラスで日本酒を飲むスタイルを提案し、「世代」「料理ジャンル」「国」という3つのボーダー(境界)を越えていけるよう、今後も取り組んで参ります。まだ新しい取り組みではございますが、皆様からのご助言ご教授を頂き、業界全体で盛り上げていければと考えております。何卒宜しくお願い申し上げます。